2006年6月12日 イタリア・ヴェネチア(1日目)


 今日も6時起き。
 ローマのホテルをチェックアウトして、ヴェネチアへ向かいます。
 そうそう、ローマの街の印象ですが…すみませんけど、ちょっと汚かったです。と言うのも、街頭に貼られているポスターなんかが貼りっぱなし、剥がれっぱなしでそのへんに散乱しまくりなのです。道ばたにゴミが目立ちました。建物は重く暗い荘厳な感じのが多くて、そのサイズのせいか日陰が多く、色彩的に暗めの印象でした。きれいな場所ももちろんありますが、地区によってまちまちなのかな。
 そんなこんなでバスに乗り、ローマを後にしてダヴィンチ空港へ。



 恐ろしくどうでもいい写真でんな…ま、とにかく新しくてきれいな空港ということです。
 荷物の重量を計り、金属類のチェック?をするわけですが…。私はこのチェックが毎度バタバタして疲れました。パソコン、カメラの充電器を毎回毎回出してはしまう。次の人がどんどん出て来るので、慌ててしまう。疲れる。。

アリタリア航空には…
 アリタリア航空のバス的な飛行機に乗り、ヴェネチアへ。
 添乗員さんの話によると、アリタリア航空は要注意だそう。そもそも私たちは行きのほとんどをブリティッシュエアウェイズに乗ったわけですが、どうやらその理由がアリタリア航空を長距離で使いたくない、ということに起因しているようです。
 イギリス在住(国籍もそちら)、旅のプロである添乗員さんの経験によると、アリタリア航空はしょっちゅうストを起こして飛行機が飛ばなくなる、禁煙席なのに乗務員がタバコを吸っていたり、トイレが掃除されていなかったり…といろいろあるのだそうです。今回のような短距離はいいですが、長距離のフライトには使わない方が懸命、とのことでした。今はわかりませんが、少なくとも当時(2006年)はそういう事情でした。



 快晴! やはりイタリアの初夏はこういう天気であるべきです。
 30分ほどでマルコ・ポーロ空港(ヴェネチア・テッセラ空港)に到着しました。この飛行機は出口が後部でした。素敵です。
 またチャーターのバスに乗り、10分ほどで下車。出ると目の前にすぐ川? があり、桟橋にモーターボートがたくさん停まっている。中にはゴンドラも。どうやら水上タクシーというもので、これは運河。



 早速のステキ光景に圧倒されつつ、水上タクシーでヴェネチア本島へ。
 運河には同じような船がたくさん行き来し、両側の建物群はどれも死ぬ程ステキ。これはやばい。

ハプニング到来
 4,5分して、タクシーは細い水路に入り、停止。なんと、ホテルは水路に直に面していて、船からすぐホテルに入れるのです。ここらでは珍しくないようです。




 写っているのは向かい側のホテルなわけですが。泊まったホテルの写真が無いという…。どうやっても向かい側には行けませんから。
 泊まるホテルはホテル・バウアーと言う4つ星らしい古いホテルです(現在は5つ星?)。

 部屋に通されるまでちょっと休んでいると、なんだか添乗員さんがフロントでもめている。なんと…ホテル側が宿泊予約を重複していたようで(オーバーブッキングというやつ)、部屋が無い! …さすがイタリアと言ってはナンですが、しかし。添乗員さんは交渉するので大丈夫だと言い、我々は予定の昼食へ出かけることに。大丈夫かいな。



 細い水路に面した細い路地を抜け(と言うか、細い路地しか無い)、レストランへ。上の写真の緑のところ。ここはパスタのお店なのですが、団体客の予約はメニューがボロネーゼかイカ墨のどちらかしか頼めないらしい。皆さんがことごとくボロネーゼを頼むので、私は空気を読んで(?)イカ墨を頼みました。実は食べたことがありません。
 来たのはさすがに真っ黒な物体。でも食べるとおいしい! 問題なく食べ終えました。良かった。

キリスト教の威力
 それからサン・マルコ広場に戻り、サン・マルコ寺院の中を見学。ビザンティン建築! これは驚きました。天井が3,4階ぐらいの吹き抜けなのですが、その天井はびっっしりと金を施したモザイク画。む、昔の人…すごい。
 天井以外の装飾も、まーとにかくどこももの凄く、壁には今では産出されない珍しい色(ピンクとチョコレート色)の大理石などが使われていました。祭壇はキラキラの黄金。ちなみに写真は不可。
 うーむ、またもカルチャーショックです。「宗教の力は凄い」。想像を絶した強大な力が無いとこんな物は実現できません。これか、これがキリスト教圏というものか。



  隣接しているドゥカーレ宮殿も見学(右の建物。左はサン・マルコ寺院の裏)。
 ここの見所は豪華な天井の装飾と、牢獄。なんと水牢…。満潮になると天井近くまで水が入って来る仕掛けです。そこで何十年も生きた人もいたそうです。


 ここは写真OKです。

 さて、今度はガラス工房へ。
 昨日のカメオ工房と似た感じです。最初に作っているところを見学し、そのあとお店。


 お店も一通り見ましたが、私の趣味には合わないなあと思い、何も買わず。原色使いで派手なのが多かったです。

ハプニング、その後
 さてホテルに戻ると、部屋が用意されていました。
 キーを渡され、エレベーターで上へ。このホテルはと棟がいくつかに分かれているようで、構造がややこしい。
 ところでこの当時、シンドラー社のエレベーターが問題になっていました。ここの古いエレベーターもシンドラー。そして乗ると明らかにガタガタ言うのです。怖いったらありゃしませんでした。
 部屋に到着し、開けてみると…むっ!? なんだ、この広さは!?  入ると左にソファーのある居間。正面に洗面台とシャワー室。右に寝室、その向こうに浴室とウォークインクローゼット。






 ガーン。これはスイートルームというやつだ!!!

 な、なんじゃこりゃああ。風呂の他にシャワー室がある意味がわかりません。カーテンやシャッターはスイッチで自動開閉。うわあああ。
 そしてテラスからの眺めがこちら。



 戦慄しつつ階下に戻ると、ちょうど添乗員さんがいました。部屋のことを聞くと、オーバーブッキングはホテルの不手際なんだからと、空いている部屋を出させたのだそう。それがスイートルーム…。他の方も全員スイートルーム。もちろんお値段は本来の宿泊料金で。す、すごい手腕です。
 ちなみに、宿泊料金というものはクローゼットに書いてあるのだそう。あとで見てみてくださいと言われる。い、いくらなんじゃろー。

とりあえずゴンドラ乗ります
 夕方にはゴンドラに乗りました。
 正直、最初のうちは怖いです。水面が近いのなんの。しかも、色からもお察しの通り、水はあまりきれいではありません。においも少々…。初夏だからいいものの、真夏はもっとにおうそうです。
 舟漕ぎさんたちは当然ながらプロフェッショナルで、決まった家の壁の決まった場所をトンと蹴ったり櫓を当てたりして、狭い水路をすいすい進めます。




 ここでも歌が(ゴンドラ上です)。歌手のビジュアルもすごいですが、向こうに老夫婦がいるのがまた絵になる。


You Tube - ゴンドラ

 この日は夕食が自由行動。
 夕暮れのサン・マルコ広場をちょっと散歩。少年の聖歌隊が練習していました。かわいい。



 お店に入るのも面倒なので、マクドナルドで買ってきて食べる。この豪華な部屋でマクドナルド! そしてテレビでカートゥーンネットワークを見ながら食べる! アメリカ人か。
 さて、さっき言われたクローゼットをチェック。……約、27万円。1泊。



 ゴーン。鐘の音。



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