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バナナ最中、ついでにたぬきケーキ

 今夏も(もう夏終わりかけでしたけども)帰省して、地元のお菓子『バナナ最中』を購入。
 
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 バナナ最中はその名の通り、バナナ型をした最中の中に、バナナ風味の白あん? が入っているお菓子です。
 津軽地方から秋田にかけて、主に和菓子屋さんで作られており、それぞれのお店の個性があります。
 和菓子屋さんで作られる通り、基本的には贈答用であり、自分で食べるために買う人は少ないのかもしれません。

 私は去年だったか一昨年だったかに、弘前市などの行ける範囲のものをいくつか購入、食べ比べをしました(糖分すごかっただろうよ……)。
 結果、最も近場である鈴木甘栄堂が個人的に優勝! 初めて食べたバナナ最中は鈴木甘栄堂のものだったんですが、最後に帰ってくるのもまた鈴木甘栄堂であった……。
 最中の皮のパリパリorもっちり、餡のほくほくorねっとり、餡の風味のケミカルバナナ感or自然バナナ感。評価基準はそんなところでした……何を真面目に考えているのでしょう。
 鈴木甘栄堂は「パリパリ・ほくほく・自然バナナ感」です。数種類食べた中で一番上品だと思いました。名前の「芳香バナナ」の通り、香りが良いです。あとサイズもでかい。立体感もすごい。

 実のところ私のバナナ最中歴は浅く、子供の頃は存在すら知りませんでした。大人になってから食べたんですが、思っていたよりおいしくてびっくり!
 てっきり、形がバナナ型なだけで、中は普通の餡子だと思っていたのですが、バナナ風味とバナナのあの質感の再現度。餡が舌に触れる時のひんやり感がすごい"バナナ"だ……。白餡はバナナになるために生まれてきたのでは?? と思いました(?)。それでいて和菓子の上品さもあるのです。

 というわけで青森土産としてバナナ最中はおすすめなんですが、鈴木甘栄堂さんのはお店に直に行かないと買えません。ほか、弘前市の和菓子屋さん数軒のものもおすすめできますが、それもやはりそのお店以外では買えません。
 駅などのお土産やさんで売ってる量産流通タイプもあるんですが……個人的にはおすすめできず(そういうこと言ってると怒られるぞ)。やっぱ和菓子は和菓子屋です。
 私のおすすめは青森市の鈴木甘栄堂、弘前市の旭松堂、石崎弥生堂。

 ところで今年買ってきたものを帰ってきてから食べたんですが、あることに気づきました。この味……チリンチリンアイスでは?
 私が何度も話に出している地元の食べ物「チリンチリンアイス」ですけども、あれって一応バナナ味なんです。バナナ味のアイス+アイスのコーンの味……バナナ味の白餡+最中の皮の味……似ている。
 青森県人、バナナ好きすぎですねほんと……。
 
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 参考リンク:「バナナ最中」のアニバーサリー|まるごと青森 http://www.marugotoaomori.jp/blog/2008/06/3340.html
 
 
 
 食べ物の話題になったのでついでに『たぬきケーキ』の写真。
 
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 全国的に存在するたぬきケーキ。これは青森市の栄作堂という老舗のものです。数年前に食べた時の写真ですが……、このお店、2017年に閉店! 子供の頃からしょっちゅうパンを買わせていただいていたお店なので、寂しい限りです。
 たぬきケーキは一般的にバタークリームで作られています。一定の年齢以上の方は食べた記憶があると思いますが、昔のバタークリームってしつこい味であんまりおいしくなかったんです。でも、今のバタークリームっておいしいんですよ。やっぱり材料が違うのでしょうか。数年前に栄作堂のたぬきケーキを食べて、昔の認識が一変しました。軽やかでおいしい!
 もしも近場にたぬきケーキを売っているお店があったら、食べてみてください。いつまでも売ってると思うなたぬきケーキ。

 表情違いもありました。かわいい!
 
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 参考リンク:たぬきケーキのあるとこめぐり / 全国たぬきケーキ生息マップ https://tanukicake.gzf.me/
 
 
 
 「いつまでもあると思うな」というのは地元フード全般に言えますね……。正直、鈴木甘栄堂のバナナ最中もいつまで食べられるかわからないなと思っているので、毎年買いに行っています。
 みなさんの地元フードもいつ無くなるかわからないぞ! あるうちに食べよう!